介護リフォームでお風呂が変わる!費用相場と8つの改修ポイント
介護リフォーム
2024.10.14
「親の介護のためにお風呂をリフォームしたいけど、どんな改修が必要?費用はどのくらいかかるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、介護リフォームでお風呂を改修する際には、安全性と使いやすさを考慮した9つの重要なポイントがあり、改修内容に応じて費用相場が変わってくるんです。
本記事では、札幌市でリフォーム工事を行っている「ドクターホームズ」が介護リフォームでお風呂を改修する際の9つのポイントと、それぞれの費用相場について解説します。お風呂リフォームを考えている方はぜひ、参考にしてみてください。
目次
お風呂の介護リフォームの重要性
お風呂の介護リフォームは、高齢者や障がいを持つ方の生活の質を向上させるのに必要不可欠です。お風呂の介護リフォームにより、転倒のリスクを軽減することできるので、介護者の負担も減らすことができます。
また、被介護者の自立を支援し、快適で安全な入浴環境を実現すると、長期的な在宅介護の負担軽減にも繋がります。
このような改修は、家族全体の生活の質を高め、安心して暮らせる環境を作り上げてくれるでしょう。
お風呂の介護リフォームで実現する8つの改修ポイント
お風呂の介護リフォームといわれても、何があるのかわからない人が多いと思います。ここでは、リフォーム内容をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.段差の解消
お風呂の介護リフォームで最も重要なポイントの一つが、段差の解消です。浴室の出入口や浴槽周りの段差をなくすことで、転倒リスクを大幅に軽減できます。
足腰の弱った高齢者や車椅子を使用する方にとって重要な改修です。段差をなくすことで、スムーズな移動が可能になり、介護者の負担も軽減されます。
ただ、段差解消の際には適切な水漏れ対策も必要なので、忘れずに。
2.滑りにくい床材への変更
次に、滑りにくい床材への変更も、介護リフォームにおいて重要なポイントです。ゴム素材や特殊な滑り止め加工を施した床材を使用することで、転倒リスクを大幅に低減できます。
また、柔らかい素材を選ぶことで、万が一転倒した場合でも衝撃を吸収し、重大な怪我のリスクを軽減することができます。
再度改修するのが難しい床材の選択は、専門家のアドバイスを受けて進めてくださいね。
3.手すりの設置
手すりの設置も、お風呂の介護リフォームにおいて必要な改修です。浴室内の適切な場所に手すりを設置することで、移動や立ち座りの際の安全性が向上します。
特に、浴槽の出入り、洗い場での立ち上がり、トイレへの移動時で利用することが多い手すりは単なる安全対策だけでなく、被介護者の自立支援にも繋がります。
材質や形状、設置位置は必要に合わせて選択することが大切です。
4.浴槽の高さ調整や交換
浴槽の高さ調整や交換は、介護リフォームの中でも大きな効果をもたらす改修の一つです。利用者の体格に合わせた適切な高さに調整することで、浴槽の出入りがしやすくなります。
一般的には、浴槽の縁がひざ下の高さになるよう設定するのが理想といわれます。また、浴槽の縁を広くして腰を掛けられるようにすることで、出入りの負担を軽減することも可能です。
5.バスリフトの設置
浴槽への出入りを補助する機器として、バスリフトの設置も大切です。バスリストを設置することで、介護者の身体的負担を大幅に軽減することができます。
特に、力の弱った高齢者や身体に障がいのある方の入浴介助のときに、便利です。
機種を選ぶ際は、浴室の広さや浴槽の形状、利用者の身体状況を考慮して進めましょう。
6.引き戸への変更
浴室の扉を引き戸に変更することも、空間の有効活用と安全性の向上につながる重要なリフォームポイントです。引き戸は開閉時のスペースを取らないため、狭い浴室でも効率的に空間を使うことができます。
特に、車いす利用者にとっては、出入りがしやすくなるメリットがあります。
また、引き戸は開閉操作が比較的容易であり、高齢者や身体機能が低下した方でも使いやすいです。
7.シャワーキャリーの設置
シャワーキャリーは、車いすタイプの入浴補助具として、被介護者の移動と洗体の負担を大幅に軽減できるリフォームです。浴室内での移動を容易にし、洗い場や浴槽での姿勢保持を助けてくれます。
利用できるスペースや使用頻度、個々の身体状況に合わせて適切なタイプを選択することが重要です。
8.浴室暖房乾燥機の設置
実は、浴室暖房乾燥機の設置も、快適な入浴環境を作る上で重要です。設置により、浴室内の温度管理が楽になり、冬場に血圧が急激に変化することを抑えてくれます。
特に、乾燥機能は浴室の湿気対策としても効果的で、カビやダニの発生を抑制し、清潔な環境を維持します。さらに、洗濯物の室内干しにも活用でき、多機能な設備として日常生活の質を向上させます。省エネ性能や使いやすさを考慮して、適切な機種を選択することが重要です。
お風呂の介護リフォームの費用相場
お風呂の介護リフォームは、高齢者や障がいを持つ方の生活の質を向上させるために重要ですが、費用は改修の内容や範囲によって大きく変わります。ここでは、お風呂の介護リフォームにおける改修別の費用を説明します。
段差解消の費用
浴室の出入り口や浴槽周りの段差解消工事の費用相場は、5万円から15万円程度です。もちろん、価格帯は、工事の範囲や使用する材料によって変わります。
段差解消は転倒防止に直結するため、安全性を最優先に考えつつ、予算と相談しながら選ぶことが大切です。
床材変更の費用
浴室の床材を滑りにくい素材に変更する費用は、一般的に10万円から20万円程度です。価格帯は、使用する床材の種類や施工面積によって変動します。
高品質な滑り止め加工を施した床材や、ゴム素材などの特殊な材料を使用する場合は、費用が上がる傾向にあります。
床材の変更も、転倒防止に直結する重要な改修であるため、価格だけで決めるのではなく、耐久性や清掃のしやすさなども考慮して選択しましょう。
手すり設置の費用
浴室への手すりの設置費用は、通常3万円から10万円程度です。他の工事同様に設置する手すりの数、長さ、材質、デザインによって大きく変動します。
例えば、ステンレス製の標準的な手すりを少数設置する場合は比較的低コストで済みますが、高級感のある木製や樹脂製の手すりを多数設置する場合は費用が高くなります。また、壁の補強が必要な場合は追加費用がかかることがあります。
手すりは安全性と使いやすさに関係する重要な設備なので、使用者の身体状況や浴室のレイアウトに合わせた配置と種類を選ぶことが重要です。
浴槽交換の費用
浴槽の交換は、介護リフォームの中でも大きな費用がかかる改修です。
一般的な費用相場は10万円から40万円程度ですが、高機能な浴槽や特殊なデザインを選択すると、さらに高額になる可能性があります。
また、浴槽の素材や機能(半身浴仕様、温度保持機能など)によっても価格が変動します。浴槽の交換は、大きな工事な上に使い勝手や快適性に大きく影響するので、被介護者の状態や予算に合わせて慎重に選びましょう。
その他の改修費用
ここまで紹介した以外にも、安全性と快適性を整える環境を作るためのリフォームはありますので、内容や費用を紹介します。
改修項目 | 費用相場 |
---|---|
引き戸への変更 | 6万円 ~ 20万円 |
浴室暖房乾燥機の設置 | 15万円 ~ 30万円 |
バスリフトの設置 | 20万円 ~ 40万円 |
シャワーキャリーの導入 | 10万円 ~ 30万円 |
通報装置の設置 | 5万円 ~ 15万円 |
介護リフォーム費用を抑える補助金制度
介護用のお風呂へのリフォームには、多額な金額がかかってしまうこともあります。ただ、補助金の対象になれば、費用を安く抑えることができます。ここでは、様々な補助金制度を開設しますので、ぜひ参考にしてみてください。
介護保険による住宅改修費の支給
介護保険制度を活用した住宅改修費の支給は、多くの方にとって身近な補助金制度です。要支援または要介護認定を受けている方が対象となり、最大18万円の支給を受けられます。
この制度では、手すりの設置や段差の解消、滑り防止のための床材変更など、安全性を高める基本的な改修工事が対象です。自己負担は所得に応じて1割から3割と設定されています。
詳しい情報は、お住まいの地域の役所や地域包括センターに相談してみるのが良いでしょう。
こどもエコすまい支援事業
こどもエコすまい支援は、全世帯が対象となる補助金です。「こども」とついていますが、全世帯が対象なのでご安心ください!
補助上限額は世帯構成や住宅購入の有無により30万円から60万円まで変動します。
ただし、リフォーム工事の着工が2023年11月8日以降であること、補助額が合計5万円以上であること、住宅の所有者が発注者であることなどの条件があります。
この制度を活用することで、理想の住環境を整えることができる可能性が上がるので、ぜひ検討してみてください。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
この制度は、住宅の性能を向上させ長期優良住宅の認定を目指す方を支援するものです。補助金額は最大100万円から250万円と高額で、リフォーム内容によって変動します。
ユニットバスの交換や手すりの設置、段差解消などのお風呂のバリアフリーリフォームが対象です。
地方自治体独自の補助金制度
各地方自治体が独自に設けている補助金制度は、地域のニーズに合わせた細やかな支援が特徴です。制度の内容や補助金額は自治体により異なるため、お住まいの地域の制度を確認しましょう。
地域によっては、介護保険制度と併用できる場合や、特定の工事に特化した補助金など、変わった制度が用意されている場合もあります。地域の福祉課や介護保険課に問い合わせて確認してみましょう。
まとめ
本記事では、お風呂の介護リフォームについて9つのポイントに分けて解説しました。各改修にかかる費用や利用できる補助金も紹介しています。
お風呂の介護リフォームは、高齢者の環境を上げるだけでなく、介護者の負担軽減にも繋がります。状況に合わせたリフォームを行うことでよりよい環境を作ることができるでしょう!
※記載の費用は、材料費や人件費の高騰などにより変動する可能性があります。そのため、実際の見積もり金額が異なる場合がございますことをご了承ください。
お風呂の介護リフォームは「ドクターホームズ」にお気軽に相談ください
札幌市の「ドクターホームズ」では、介護や障害のある方が安心して暮らせる住まいづくりをお手伝いします。
ご家族皆様が笑顔で過ごせる空間を、一緒に作りませんか?
- 手すりをつけたい
- 段差をなくしたい
- 滑りにくい床にしたい
- 扉を引き戸に換えたい
- 車椅子でも住みやすい空間にしたい
- 車椅子でも使えるようにトイレを広くしたい
- 温かいお風呂にしたい
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