賃貸お風呂リフォームして欲しいと言われたときの対応ガイド!メリットや費用相場、工期の目安を詳しく解説

賃貸リフォーム

2025.01.15

賃貸お風呂リフォームして欲しいと言われたときの対応ガイド!メリットや費用相場、工期の目安を詳しく解説

「入居者から賃貸のお風呂を交換して欲しいと言われた」「所有する賃貸のお風呂を交換したいけど、費用が高そう…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?

賃貸物件のお風呂が古い場合、入居者や入居希望者から交換を求められるのは珍しくありません。とくに、賃貸物件において水回りの設備は入居者がもっとも重視するポイントのひとつです。

お風呂のメンテナンスを怠ると、退去率の増加や空室のリスクを高める可能性があります。そこで本記事では、札幌市でリフォーム工事を行っている「ドクターホームズ」が賃貸物件のお風呂の交換に関する情報をお届けします。

賃貸のお風呂をリフォームして欲しいと言われたときに確認すべきポイントやオーナーにとってのメリット、リフォームにかかる費用の相場・工期の目安について詳しく解説します。

お風呂リフォームのコストを抑えるコツや注意すべきポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

賃貸のお風呂リフォームを希望された場合に確認すべきポイント

入居者から賃貸物件のお風呂リフォームを要求された場合、対応に悩むオーナーも多いのではないでしょうか。適切な対応を怠ると、入居者の不満が募るだけでなく、賃料減額などのトラブルに発展する恐れもあります。

まずは、以下のポイントを確認し、必要な対応を検討することが重要です。

  • 入居者の希望理由をヒアリングする
  • 設備の老朽化や故障の有無をチェックする
  • リフォーム費用の負担者を確認する

入居者の希望理由をヒアリングする

まずは、入居者がお風呂リフォームを希望する理由をヒアリングすることが重要です。その理由次第では、オーナーに交換や修理の義務が生じる可能性があります。

例えば、単にお風呂が古いという理由だけでは、オーナーに交換の義務は生じません。しかし、経年劣化などが原因で故障や不具合が発生している場合には、オーナーが修理や交換など速やかに対応しなければ、家賃減額などのトラブルに発展する恐れがあります。

2020年4月の民法改正により、第611条「賃借物の一部滅失等による賃料の減額等」の内容が変更されました。

これにより、賃貸物件の設備が故障などで使用できない場合、かつ入居者の故意・過失によるものではない場合には、使えなかった分の家賃を減額できるようになりました。

公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会のガイドラインによれば、お風呂が使えなくなった場合、4日目以降から日割りで家賃の10%が減額されるとされています。

参照元:貸室・設備等の不具合による賃料減額ガイドライン 公益財団法人日本賃貸住宅管理協会

設備の老朽化や故障の有無をチェックする

お風呂リフォームを検討すべきか判断するためにも、お風呂の老朽化や故障の有無を確認しましょう。賃貸物件のユニットバスの寿命は、約15〜20年といわれていますが、使用頻度や使用環境によっては寿命が早まる可能性があります。

以下のような症状が見られる場合、設備の老朽化が進んでいる可能性が高いため、リフォームを検討することをおすすめします。

  • 浴槽や壁のひび割れ・亀裂
  • 排水溝の臭い・詰まり
  • コーキングの劣化

また、ユニットバスの修理用部材の保有期間はメーカーによって異なりますが、製造終了後、約6〜10年が一般的です。設置年数やメーカーによっては修理ができず、交換が必要になる場合もありますので注意しましょう。

リフォーム費用の負担者を確認する

入居者がどうしてもリフォームしたいというのであれば、入居者負担で行うことも可能です。その場合、後々のトラブルを避けるためにも、退去時の原状復帰に則って、お風呂を元の状態に戻すのかどうかを取り決めておく必要があります。

また、先述の通り、単に古いだけではオーナーにお風呂などの設備を交換する義務は無いため、入居者からのお風呂の交換要求を断ることは可能です。ただし、要求を断ったことが原因で退去につながる場合も考えられるため、慎重に対応する必要があります。

入居者の満足度を高め、長く入居してもらうために、お風呂リフォームを実施するのもひとつの方法です。

賃貸のお風呂リフォームを行うオーナーのメリット

賃貸物件のお風呂をリフォームすれば、入居率の向上や賃料アップの交渉につながる可能性があります。さらに、リフォームによって浴室が一新されると、入居者の満足度が高まり退去率の低減にもつながります。

以下では、オーナーのメリットについて詳しく解説します。

  • 入居率の向上につながる
  • 賃料アップが期待できる
  • 入居者の満足度が向上し退去率低減につながる

入居率の向上につながる

賃貸物件のお風呂リフォームは、工事費用が高いため、他の設備に比べてリフォームされにくい設備です。しかし、お風呂やトイレなどの水回りは、入居希望者が重視する物件選びのポイントです。

新しいお風呂にリフォームしたことを積極的にアピールすれば、ライバル物件との差別化につながり、入居率アップの効果が期待できるでしょう。

カビが繁殖していないか、排水溝は水漏れや詰まりの心配はないかなど、お湯は適温かなど、基本的なチェックポイントに加え、利便性が高い設備にこだわる入居希望者も多いです。

とくに、1点ユニットバス(バス・トイレ・洗面所が別々)や追い焚き機能、浴室乾燥暖房器などの設備は人気が高いです。

賃料アップが期待できる

賃貸物件の家賃相場は、築年数が増えるにつれて徐々に下がる傾向があります。年間の下落率は平均で約1%とされており、例えば家賃7万円の物件では、築15年で約1万円の値下げが求められる場合があります。

ただし、お風呂リフォームによって建物の資産価値が高まれば、賃料アップの交渉につながります。入居者や入居希望者のニーズを的確に満たすリフォームであれば、多少家賃が高くても受け入れてもらえるかもしれません。

入居者の満足度が向上し退去率低減につながる

お風呂リフォームは賃貸の退去率を低減し、長期入居者を防ぐのもオーナーのメリットのひとつです。リフォームによって利便性が高く快適に過ごせる浴室に変われば、入居者の満足度も高まるでしょう。

とくに、以下のようなお風呂リフォームは、入居者の利便性、快適性を高めるのに効果的です。

  • バス・トイレ・洗面所の分離
  • バランス釜からユニットバスへの変更
  • 節水機能のついた水栓やシャワーヘッドへの交換  など

賃貸のお風呂リフォームにかかる費用相場と工期の目安

賃貸のお風呂リフォームは、大きく分けて全体リフォーム・部分リフォーム・設備交換の3種類があります。入居者やターゲットとする入居者希望者のニーズ、お風呂リフォームの予算などに合わせて、工事内容を決めることが重要です。

どのようにお風呂をリフォームしたらいいのかわからない場合には、リフォーム業者と相談しながら決めると良いでしょう。

  • 全体リフォームの場合:費用相場と工期の目安
  • 部分リフォームの場合:費用相場と工期の目安
  • 設備交換の場合:費用相場と工期の目安

参照元:リフォスム「賃貸物件のお風呂リフォームの費用相場は?安くするコツやアパートリフォームの注意点も解説!」

全体リフォームの場合:費用相場と工期の目安

全体リフォームとは、天井や壁、浴槽、設備など、浴室内のすべてを交換する工事のことです。お風呂の見た目を新築同様に一新したい場合や、お風呂を拡張したい場合に適しています。

全体リフォームでは、浴室全体の印象を大きく変えられるのが特徴ですが、その分、工事費用が高く、工期も長くなる点に注意が必要です。

工事内容費用の相場工期の目安
ユニットバス→ユニットバス50万円~150万円4日程度
在来浴室→ユニットバス65万円~150万円1週間~10日程度
3点ユニットバス → ユニットバス「バス・トイレ・洗面台」を分離:100万円〜180万円「バス・トイレ分離型のユニットバス」に交換:60万円〜80万円 3点ユニットバスの浴槽とトイレの間に「セパレータ」を設置:20万円〜30万円 30日程度
浴槽交換据え置きタイプ:4万円〜5万円埋め込みタイプ:10万円〜15万円半埋め込みタイプ:10万円〜15万円1日~7日程度

部分リフォームの場合:費用相場と工期の目安

部分リフォームは、浴室の寿命が来る前に汚れや傷、劣化などが目立つ場所のみを改修します。全体リフォームより、費用や工期日数を抑えられるのが特徴です。

ただし、ユニットバスの寿命が近い場合は、部分リフォームより、全体リフォームをした方が費用を抑えられる可能性があります。

工事内容費用の相場工期の目安
天井の張り替え50万円~150万円4日程度
壁の張り替えパネル張り:10万円~30万円フィルム張り:8万円~20万円タイル張り:10万円~15万円1日~2日程度
床のシート張り樹脂床材 5万円~タイル床材 10万円~木製床材 15万円~1日~2日程度
浴室のドア交換3万円〜15万円1日程度

設備交換の場合:費用相場と工期の目安

浴室のドアや換気扇などの設備交換は、その日のうちに工事が終わりますが、商品によって費用が異なる点に注意しましょう。

また、浴室暖房乾燥機の新規設置(後付け)については、設置スペースがない、設置場所が照明に近いなどの理由で設置できない場合もあります。

工事内容費用の相場工期の目安
浴室のドア交換5万円~16万円数時間~1日程度
浴室換気扇の設置5万円〜28万円数時間~1日程度
浴室暖房乾燥機の交換6万円~15万円1日程度
シャワーヘッド・水栓の交換2万円~4万円数時間~1日程度
手すりの設置3万円~5万円数時間~1日程度

賃貸のお風呂リフォームの費用を安く抑えるためには?

賃貸のお風呂リフォームは、高額な費用が発生します。少しでもコストを抑えられるよう、複数の業者から見積もりを取り寄せ、しっかり比較検討することが重要です。

その他、リフォームするタイミングを狙う、他の設備とまとめてリフォームするのもコスト削減につながります。

以下では、賃貸のお風呂リフォームの費用を安く抑える方法について解説しています。お風呂リフォームを検討する際は、ぜひ参考にしてください。

  • リフォーム業者に直接依頼する
  • 複数のリフォーム業者で見積もりをとる
  • 他の工事もまとめて依頼する
  • 業者の繁忙期は避ける

リフォーム業者に直接依頼する

お風呂リフォームの費用を抑えるには、まずはリフォーム業者への直接依頼を検討するのがおすすめです。一般的に、ユニットバスを取り扱うハウスメーカーは工事を下請け業者に委託するため、中間マージンが上乗せされ、工事費用が高くなる傾向があります。

一方、リフォーム業者は工事費用が比較的安く、施工実績が豊富で、小規模なリフォームにも柔軟に対応してくれます。

複数のリフォーム業者で見積もりをとる

お風呂のリフォーム費用は、業者によって異なります。コストをなるべく抑えるためには、複数のリフォーム業者から見積もりを取り寄せ、工事費用を比較検討することが重要です。

また、複数の見積もりを比較することで費用の相場を把握でき、業者の信頼性や適正価格かどうかを見極める判断材料にもなります。見積もり価格が相場から大きく外れている場合、後から追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。

他の工事もまとめて依頼する

お風呂をリフォームする際は、他の工事もまとめて依頼できないか検討しましょう。例えば、お風呂リフォームも給湯器も、設置工事の費用がかかります。

別々にリフォーム、または交換した場合には、それぞれに費用が発生しますが、同時に行えば配管工事などの共通する工事は省けます。

また、さまざまなリフォーム会社が、お風呂・トイレ・洗面所・キッチンの水回りのリフォームをセット料金で提供しているケースもあります。

お風呂だけでなく他の設備の老朽化が目立つ場合や寿命による交換時期が近い場合には、まとめてリフォームした方が良いでしょう。

業者の繁忙期は避ける

お風呂のリフォーム費用は、リフォーム業者の繁忙期を避けて行う方がコストを抑えられる可能性があります。実は、リフォーム業界にも繁忙期・閑散期があり、繁忙期は職人が不足しやすく工事費用も高めです。

なお、リフォーム業者の繁忙期は、3月と10月〜12月です。なるべく、この時期を避けて閑散期が落ち着いた頃にお風呂リフォームを依頼しましょう。

賃貸のお風呂リフォームを行う際の注意点

賃貸のお風呂リフォームを行う際の注意点

賃貸のお風呂リフォームにかかる費用は、高額になりがちです。費用を抑えようとしてむやみに安価な素材を選ぶと、結果的にリフォームの目的を果たせなくなる恐れがあります。

費用対効果を十分に考慮し、将来的な修繕や追加のリフォームが不要になるよう、適切な素材と施工を選ぶことが重要です。

また、お風呂の全体リフォームや部分的なリフォームは、当日中に工事が終わらない場合がほとんどです。そのため、工事期間中にお風呂が使用できないことを考慮し、生活に支障が出ないタイミングを見計らって計画を立てましょう。

  • 費用対効果を考慮したリフォームを行う
  • リフォームに適したタイミングを見極める
  • 信頼できる業者に依頼する

費用対効果を考慮したリフォームを行う

お風呂リフォームでは、費用対効果を考慮することが大切です。例えば、お風呂の床材を張り替えるリフォームの場合に、なるべく安い素材を選ぶのも多いでしょう。

しかし、価格が高くても耐水性や耐久性に優れた素材を選べば、定期的なメンテナンス費用を抑えたり、素材自体の寿命延命につながったりします。

リフォームに適したタイミングを見極める

お風呂のリフォームを行うと、工事内容によっては工期が長くなります。入居者がいる状態では工事をスムーズに行えないため、退去後のタイミングで行うことが大切です。

耐用年数が過ぎていないものの、経年劣化や老朽化が目立つ場合は、空室になった時点で早めにリフォームしておくと故障トラブルを避けられます。

また、リフォーム業者に工事を依頼する際は、リフォーム業者の繁忙期が落ち着いた時期を狙うとコストを抑えられる可能性があります。

信頼できる業者に依頼する

適正な費用でお風呂のリフォームを進めるためにも、信頼できる業者かどうかを見極めたうえで依頼することが大切です。例えば、見積もりについての不明点や疑問、コストを抑えたいといった相談に対して、丁寧に対応してくれる業者は安心して任せられます。

良い業者かどうかを見極めるためにも、以下のチェックポイントを参考にしてください。

  • 見積もりについてわかりやすく教えてくれるか
  • 丁寧で迅速な対応ができるか
  • 施工後のアフターサービスはついているか

まとめ

この記事では、賃貸物件のお風呂リフォームについて、入居者からお風呂リフォームを要求された場合の対応の流れ、リフォームにかかる費用相場と工期の目安、注意点などを詳しく解説しました。

入居者からお風呂をリフォームして欲しいと言われた際は、まずはその理由をしっかり確認することが大切です。単に古いだけなら要求を断ることも可能ですが、万が一、故障や不具合が生じているのであれば速やかに対応する必要があります。

物件選びの際は、お風呂にこだわるという方も多いです。古さを感じない、明るく清潔なお風呂は、物件選びの決め手になると言っても過言ではありません。新しいお風呂に一新し、空室対策に講じるのもひとつの方法です。

賃貸のお風呂リフォームは「ドクターホームズ」にお気軽に相談ください

ドクターホームズでは、札幌市を中心に、賃貸物件のトイレ交換やリフォーム工事を承っております。 トイレ交換に関するご相談やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

札幌市の「ドクターホームズ」では、賃貸物件のメンテナンス・修繕のトータルサポートを行っています。

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