雪害で外壁が損傷したら?火災保険で外壁を修理する条件と手順を解説
火災保険のリフォーム
2025.02.11

「落雪で家の外壁がへこんでしまった…。火災保険を使って修理できるの?」そんなお悩みを抱えている方はいませんか?
実は、豪雪や雪崩などの雪害によって外壁が損傷した場合、火災保険の補償対象となる可能性があります。外壁修理には費用がかさみやすく、足場を組む工事が必要になれば、さらに足場代も発生するため、火災保険を上手に活用するのがおすすめです。
火災保険を利用して雪害による外壁修理をスムーズに進めるためには、補償内容や申請手順を事前にしっかり確認しておくことが重要です。
本記事では、札幌市で建物の修理・修繕工事を行う「ドクターホームズ」が、火災保険を活用した雪害による外壁修理のポイントを詳しく解説します。
また、火災保険の申請手続きの流れについても解説していますので、保険申請を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
雪害による外壁損傷は火災保険適用可能!

大雪や豪雪、雪崩などの雪害により外壁を損傷した場合は、火災保険が適用されます。火災保険では、「風災・雪災・ひょう災」をセットで補償しているケースがほとんどで、以下のような雪害も補償対象となります。
- 雪が高く積もって外壁が割れた
- 落雪により外壁がへこんだ
- 落雪により外壁や窓枠が破損してしまった
なお、雪害で天井や壁から雨漏りしている場合も補償対象となります。火災保険を使った雨漏り修理に関しては、以下の記事で解説していますので、併せて参考にしてください。
火災保険で補償される雪害とは、雪の重みや落下による事故、または雪崩によって建物が損傷した場合を指します。融雪の漏入、除雪作業による転落事故などは火災保険の適用外です。同じ雪による被害であっても、補償されないケースもあるため注意が必要です。
雪害による外壁損傷の場合の火災保険適用のための条件

雪害による外壁損傷の場合、火災保険が適用される主な条件は以下の通りです。
- 被害発生から3年以内であること
- 雪が原因(雪災)であること
- 修繕費が免責額を超えていること
火災保険の申請は、雪害による外壁破損が発生した日から3年以内に行う必要があります。その理由は、保険法により保険会社の保険金支払いの義務が3年で時効を迎えてしまうためです。
被害に遭ってから時間が経過してしまうと事故の調査が困難となり、適正な保険金の支払いができなくなる恐れがあります。そのため、雪害の被害に遭った場合は、速やかに保険申請するようにしましょう。
また、雪害で火災保険を使う際は、雪が原因であることが条件です。例えば、外壁の経年劣化や老朽化などで朽ちていた外壁が大雪によって破損した場合は、経年劣化や老朽化が原因と見なされ、補償対象外となる可能性が高いです。
他にも、融雪水の漏入、配管や排水管などの凍結、除雪作業中の転落事故なども、火災保険の対象外となるため注意しましょう。
火災保険を利用した雪害による外壁修理の手順
雪害によって外壁が破損した場合、被害状況を写真に記録し、証拠を残しておくことが重要です。応急処置を施す際は、処置前と処置後の写真も忘れずに記録しましょう。
また、保険金の支払いは、申請完了日を含め原則30日以内とされていますが、審査内容によってはさらに時間がかかることもあります。そのため、被害に遭った際は、火災保険の申請手続きを後回しにせず、できるだけ早めに進めることが大切です。
保険会社に連絡する
雪害による外壁破損が発生した場合は、加入先の保険会社へ速やかに連絡しましょう。保険会社によっては、電話以外にインターネットで受付している場合もあるため、事前に連絡手段を確認しておくことが大切です。
被災報告の際には、主に以下の内容を聞かれるため、スムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
- 保険契約者の氏名・住所・連絡先
- 証券番号
- 被災状況(日時・場所)
- 損害を確認した状況(日時・場所)
- 損害の程度 など
保険会社からの連絡を待つ
保険会社の担当者から、今後の手続きについての連絡が届きます。この時、必要な書類などを確認しておくとその後の手続きがスムーズです。保険会社から申請に必要な書類や資料も届くため、内容を把握して紛失しないよう保管しましょう。
保険会社への連絡と必要書類の準備
必要書類を準備し、保険会社へ送付します。なお、主な必要書類は以下です。
- 保険金請求書(保険会社から郵送されたもの)
- 損害箇所の写真
- 修理の見積もり書 など
保険会社では、書類が届いた時点で保険金支払い可否の審査を実施します。場合によっては、損害保険登録鑑定人による立ち会い調査が必要な場合もあります。
保険の支払い可否と金額が決定すると、指定の口座へ保険金が振り込まれます。保険金の支払い明細書は後日郵送されるため、内容を確認し不明点や問題点がないか確認しましょう。
修理の見積もり書は、修理業者に作成してもらいます。見積もり書取得と、修理業者を選ぶ際のポイントは後段で解説します。
修理業者の選定と見積もり取得のポイント
火災保険を使って雪害で損傷した外壁を修理する場合は、保険会社から見積もり書の提出を求められます。そのため、信頼できる修理業者を選び、適切な見積もり書を取得することが重要です。
- 複数の修理業者の見積もり書を取り寄せ比較検討する
- 口コミ・評判をチェックする
- 現地調査が丁寧か見極める
- 火災保険に詳しいかをチェックする
見積もり書は、複数の修理業者に依頼するのがおすすめです。複数の業者から見積もり書を取り寄せることで修理費用の相場を把握できるだけでなく、見積もりの内訳が詳細に記載されているかや、業者の対応が丁寧かどうかを見極められます。
火災保険に関する質問や相談すれば火災保険に詳しいかどうかもチェックできます。見積もり書の作成にあたり、外壁以外の被害箇所の見逃しがないかも現地調査でしっかり確認してくれる業者だと安心です。
一方、依頼するのを避けた方が良い業者も存在するため注意しましょう。特に、以下のような業者と契約するのは避けるべきです。
- 「火災保険を使えば無料で修理できる」と謳い、契約を勧めてくる
- 保険会社に虚偽の申告をさせ、保険金を水増しするよう促す
- 強引に点検や見積もりを実施しようとする
- 実際に支払われる保険金額が見積もり額より少ない場合、手数料の支払いを求められる
- クーリングオフしようとすると、違約金の支払いを要求される
これらは訪問営業や電話によるケースが多いため、修理を依頼する業者はしっかり比較・検討し、自ら問い合わせることが重要です。
ドクターホームズは雪害による外壁修理も火災保険で対応可能
火災保険を活用した、雪害による外壁修理はドクターホームズにお任せください。
ドクターホームズでは、火災保険を活用した建物の修理・修繕工事を行っています。さらに、原因調査や保険適用の可否の確認、火災保険の申請サポートも行っており、保険に関するご相談のみでも承ります。火災保険の申請に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
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まとめ
雪害によって外壁が破損した場合は火災保険の補償対象ですが、適用には条件がある点に留意しましょう。
火災保険の雪災補償は、あくまで雪が原因で発生した損害に適用されるものです。外壁の老朽化や経年劣化、融雪水による被害、雪下ろし中の転落事故などは補償対象外となるため注意しましょう。
また、保険申請の期限は、被害が発生した日から3年間です。これを超えると保険金の請求権が時効となるため、速やかに手続きを進めましょう。