火災保険で外壁塗装ができる?適用条件・申請方法を徹底解説!
火災保険のリフォーム
2025.03.20
「火災保険を使った外壁塗装の勧誘を受けたけど、本当に無料でできるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
火災保険の適用可否は、契約内容や外壁の損傷原因・範囲によって決まります。必ずしも、全ての外壁塗装事例で補償が受けられるわけではないことに注意が必要です。
本記事では、札幌市で建物の修理・修繕工事を行う「ドクターホームズ」が、火災保険を活用した外壁修理のポイントを詳しく解説します。
目次
火災保険で外壁塗装が適用される条件とは?
火災保険で外壁塗装が適用される主な条件には以下の4つがあげられます。
- 火災保険の補償範囲が「建物」または「建物+家財」
- 災害が原因による損傷・破損であること
- 被害発生から3年以内であること
- 修理にかかる費用が免責金額を超えていること
これらの条件を満たしていれば、火災保険の補償が適用される可能性があります。それぞれの条件ついて、以下で詳しく解説します。
火災保険で補償される外壁の損傷(風災・雪災・雹災)
火災保険は、火災以外に風災・雪災・雹災などの自然災害でも補償適用となる場合があります。例えば、以下のような事例では、外壁の損傷に補償が適用される可能性が高いです。
- 台風などの強風で外壁に飛来物が衝突した
- 豪雨で外壁が浸水し、腐食した
- 落雷で外壁に穴が開いた
- 雹で外壁が凹んだ
- 屋根からの落雪が外壁に当たり、へこんだり割れたりした
加入中の火災保険に地震保険が付帯されていれば、地震・噴火・津波による被害も補償の対象となります。まずは火災保険の契約書を確認し、補償範囲や適用条件をしっかり把握しておきましょう。
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経年劣化と災害による損傷の違い
外壁に限らず、火災保険や地震保険の補償が適用されるのは、一般的に災害や突発的な事故による損傷に限られます。
経年劣化や通常の使用による摩耗が原因の場合、または原因不明の場合は補償対象外となるため注意が必要です。
火災保険の補償対象外の事例には、以下があげられます。
- 紫外線や風雨による外壁の色あせ
- 経年劣化による塗装剥がれや浮き、コーキング(シーリング)のひび割れや剥離
- 外壁の小さなひび割れ(ヘアークラック) など
また、外壁の損傷が経年劣化によるものか、自然災害によるものかを見極めるのは、専門知識がないと難しいものです。そのため、外壁塗装を検討する際は、まず専門業者に依頼し、補償の適用可否を確認することをおすすめします。
外壁の損傷が認められないケース
外壁本来の機能が損なわれない軽微な破損や損傷は、火災保険の補償対象外です。例えば、以下のケースは、外壁の損傷とは認められない可能性があります。
- 外壁の小さなへこみ
- 擦ったキズ・引っ掻きキズ など
また、外壁の修理費用が免責金額以下の場合も火災保険の補償対象外となるため注意が必要です。免責金額とは、保険金の支払い時に自己負担しなければならない金額のことで、エクセス方式とフランチャイズ方式の2種類があります。
- エクセス方式…あらかじめ決めておいた金額を差し引いて保険金が支払われる方法で、免責金額は契約者の自己負担となる
- フランチャイズ方式…損害額が免責金額以上となった場合に保険金が支払われる方法で、免責金額は20万円で設定されている場合が多い
なお、現在の火災保険ではエクセス方式が主流です。
火災保険で外壁塗装を申請する方法と流れ
保険会社によっても異なりますが、火災保険で外壁塗装を申請するおおまかな流れは以下の通りです。
- 業者へ連絡し、現地調査と外壁塗装の見積もりを依頼する
- 保険会社に連絡し火災保険の申請手続きを行う
- 保険鑑定人による現地調査を受ける
- 審査結果の通知書が届き、保険金が支払われる
- 外壁塗装の工事を進める
まずは業者へ連絡し、外壁の損傷状況を確認してもらい、見積もり書も依頼しましょう。この時、火災保険の申請を予定している旨を伝えると、手続きをサポートしてくれる可能性があります。
次に、保険会社へ連絡し申請手続きを進めます。必要な書類について指示があるため、しっかり確認しておきましょう。 書類を提出すると、保険鑑定人による現地調査が実施されます。
保険鑑定人の鑑定結果と保険会社の審査を経て、保険金が支払われます。 一般的に、保険金の支払いは申請完了から30日以内に行われますが、大規模な災害などで請求が集中すると支払いが遅れる場合もあります。保険金が支払われたら、外壁塗装の工事を進めましょう。
申請に必要な書類と準備するもの
火災保険の申請に必要な書類や準備するものには、以下のものがあげられます。
- 保険会社指定の申請書類(保険金請求書や事故報告書など)
- 被害状況の詳細がわかる写真(損害の範囲が分かる全体写真と、詳細が確認できる近接写真)
- 修理費用の見積もり書
- 保険証券の写し
- 罹災証明書 など
保険会社指定の申請書類は郵送、または保険会社のWEBサイトから入手可能です。被害状況がわかる写真は、業者に依頼すれば撮影してもらえます。
また、火災や自然災害(台風・地震など)の場合、市区町村の役所で発行される罹災証明書が必要なケースもあります。
認定されやすくなるポイント(写真・証拠の残し方)
保険請求が認定されやすくなるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 申請手続きはなるべく速やかに行う
- 被害状況の詳細がわかる写真を撮影する
- 被害状況を偽りなく正確に伝える
火災保険の申請期限は被害発生から3年間ですが、時間が経つにつれて被害原因の特定が難しくなり、場合によっては補償対象外となる可能性があります。正しい被害状況を伝えるためにも、被害が発生した時点で速やかに申請手続きを進めることが大切です。
被害状況がわかる写真を提出する際は、被害箇所の全体写真と、損害の程度が分かる近接写真を撮影しましょう。応急処置が必要な場合には、処置前と処置後の写真も残しておくとよいでしょう。 見積もりを依頼した業者に写真撮影を依頼するのもひとつの方法です。
また、事実と異なる申請をすると、保険金が支払われないだけでなく、契約解除や詐欺罪に該当するリスクがあります。 正確な情報を申請し、誠実に対応することが重要です。
保険会社からの査定の流れ
申請書類を提出した後、保険会社は損害査定を行います。建物の損害規模がそれほど大きくない場合は、契約者が提出した見積書や損害状況が把握できる写真に基づき、損害額を決めます。
ただし、損害が大規模な場合や詳細が不明な場合には保険鑑定人による現場調査を実施します。
査定後、保険会社は算出した保険金額を契約者へ通知し、保険金額の合意を得られたら口座へ保険金を入金します。この時、提示された保険金額に納得ができない場合は、保険会社の相談窓口や弁護士に相談しましょう。
火災保険を使った外壁塗装の修理費用と補償額の目安
外壁塗装の修理費用は、外壁の損傷状態や箇所、工法によって異なります。また、火災保険の補償額も契約内容や補償範囲によって変動します。以下では、外壁塗装の修理費用と補償額の目安について解説します。
修理費用の相場(軽微な補修から全面塗装まで)
外壁の修理費用は、損傷の程度や補修内容、補修範囲によって異なります。補修方法には、損傷箇所のみを直す「部分補修」と、外壁全体を修繕する「全面補修」の2種類があり、全面補修の方が規模が大きく、費用も高額になります。
以下に、損傷状況ごとの外壁補修費用の相場を、部分補修と全面補修に分けてまとめましたので、参考にしてください。
部分補修
劣化症状 | 修理費用の目安 |
ひび割れ | 1,700~2,500円/㎡ |
へこみ・穴・傷・欠け | 1~6万円/1箇所 |
コーキング(シーリング)の劣化 | 打ち増し:700~900円/m打ち替え:900~1,200円/m |
チョーキング(外壁塗装の塗膜が劣化) | 1,900~5,500円/㎡ |
外壁の汚れ・カビやコケの発生 | 200~250円/㎡※別途水道代が発生 |
鉄部のサビ | 200円~2,200円/㎡ |
雨漏り | ※損傷状況によって異なる |
全面補修
修理内容 | 修理費用の目安 |
外壁塗装 | アクリル塗料:50~70万円ウレタン塗料:60~85万円シリコン塗料:80~100万円フッ素塗料:90~120万円 |
重ね張り(カバー工法) | 100~220万円 |
張り替え(全面交換) | 150~250万円 |
高所の外壁を補修する場合は、足場の設置が必要になります。足場の設置費用は、上記の費用に加えて15~20万円程度かかります。
火災保険でどこまで補償される?
外壁塗装に火災保険が使えるのは、自然災害で外壁が破損した場合です。また、補償対象となる自然災害も、保険の契約内容によって異なります。補償対象となるのは、以下の自然災害が一般的です。
火災保険
災害 | 被害例 |
風災(台風・竜巻) | 台風による飛来物で外壁がへこんた竜巻で外壁材が飛ばされた |
雪災(落雪・積雪)・雹(ひょう)災 | 落雪や雹(ひょう)で外壁がへこんだ |
水災(豪雨・洪水・土砂崩れ) | 洪水により外壁が腐食した豪雨の影響で外壁から雨漏りが生じた |
地震保険
災害 | 被害例 |
地震・噴火・津波 | 震度4以上の地震によって、外壁にひび割れが生じた |
火災保険では保険金額を上限に、損害額から免責金額を差し引いた金額が保険金として支払われます。万が一、損害額が免責事項を下回る場合は、補償適用外となるため注意が必要です。
地震保険の場合は、損害の程度に応じて「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4つの区分で損害認定が行われ、それぞれの区分に応じて保険金が支払われます。
地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内で設定されるため、損害の程度によっては、地震保険の保険金がごくわずかになる場合も考えられるでしょう。また、外壁の損傷が「一部損」の認定基準に満たない場合は、補償対象外となります。
外壁塗装業者の選び方と注意点
火災保険を利用して外壁塗装を行う場合は、信頼できる業者に依頼し、適正な修理費用で確実な工事を進めることが大切です。以下のポイントに着目したうえで、良い業者を見極めましょう。
- 火災保険の申請実績が豊富な業者を選ぶ
- 口コミや評判を確認する
- 複数の業者から見積もりを取得して比較する
- 施工後の保証の有無を確認する
火災保険の申請には、専門的な知識が必要です。申請に不慣れな業者では、保険会社に提出する情報が不足し、補償が十分に受けられない可能性があります。まずは、業者の公式ホームページなどで、火災保険の申請件数やサポート体制を確認しましょう。
また、複数の業者から見積もりを取り寄せて、適正な価格を把握することも大切です。不要な工事費用を請求したり、初めは安く見せかけて後から追加費用を上乗せしたりする業者も存在します。
修理費用に関するトラブルを避けるためにも、適切な価格でわかりやすい修理見積もりを提示してくれる業者かどうかを見極めましょう。
さらに、施工後のトラブルに備えるうえでも、口コミや評判で応対品質や施工品質を確認しておくことが重要です。外壁塗装後に再修理が必要になるケースも考えられるため、施工後の保証がしっかりしているかどうかも、事前に確認しておきましょう。
火災保険申請の際の注意点と失敗しないコツ
火災保険の申請で失敗しないためにも、申請時の注意点やコツを押さえることが大切です。少しの判断ミスで、悪徳業者とのトラブルにつながったり、本来もらえる保険金がもらえなかったりする可能性もあります。
火災保険詐欺に注意!悪徳業者の手口とは
「火災保険で外壁塗装が無料でできます」といった謳い文句を掲げる業者は避けるべきです。とくに、外壁塗装の場合、経年劣化による色褪せやひび割れなどは補償対象外であり、すべての工事で保険金が支払われるわけではありません。
実際には、修理費用よりも保険金額が下回るケースもあります。火災保険で外壁塗装がすべて無料になるわけではないことを、理解しておきましょう。
また、悪徳業者による被害の中には、保険金が支払われなかったため修理をキャンセルしようとしたところ、高額な違約金を請求されたケースも多く見られます。さらに、工事完了後に当初の金額に追加費用が上乗せされることも少なくありません。
これらのトラブルを避けるためにも、業者と契約する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 見積書や契約内容が不透明な業者は避ける
- 契約を急がせる業者に注意
- 口コミや実績を確認する
- 複数の業者から見積もりを取り、価格や対応を比較する
保険申請をスムーズに進めるためのポイント
火災保険を申請する際は、被害の原因や状況を特定できる証拠を残し、迅速に手続きを進めることが重要です。申請をスムーズに進めるためにも、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
- 被害発生直後に発生日時・被害状況・当時の天候などをメモしておく
- 被害箇所の全体と近接の両方を撮影し被害の程度がわかるようにする
- ネット申請が可能か、電話窓口の受付時間などを事前に確認する
被害発生から時間が経過すると、状況が変化し、原因の特定が難しくなる場合があります。被害が発生したら、発生日時や当時の気象状況を記録し、被害箇所の写真も忘れずに撮影しておきましょう。
また、台風や洪水などで被害が広範囲に及んだ場合、保険会社の対応が混み合い、申請手続きに時間がかかることもあります。インターネットから申請できる場合もあるため、事前に保険会社への連絡方法を確認しておくと安心です。
申請が却下される理由と対策
火災保険では、「補償対象のはずなのに保険金が支払われなかった」というケースも少なくありません。その理由として考えられるのは、以下のような場合です。
- 経年劣化や老朽化が原因と判断されてしまった
- 申請内容と保険の補償内容が一致していない
- 申請前に修理を進めてしまった
- 申請期限を過ぎてしまった
これらの対策としては、まず被害状況と原因を特定できる記録をしっかり残すことが重要です。外壁の場合、自然災害によるへこみや亀裂などは補償対象となりますが、経年劣化や老朽化による損傷は補償の対象外です。
原因が特定できない場合、補償が適用されない可能性が高いため、証拠となる写真、発生日時、被害発生時の天候などを確実に記録しておきましょう。
申請内容と補償内容が一致していない場合も、申請が却下される理由のひとつです。例えば、地震による外壁破損は火災保険では補償されず、別途加入している地震保険が対象となります。
補償されると思っていた内容が、実際には対象外だったケースは少なくありません。申請前に保険証券や契約書をよく確認し、補償範囲を把握しておくことが大切です。
また、保険申請の前に修理を進めてしまうと、被害状況や原因の特定ができなくなり、補償の対象外となる可能性が高くなります。修繕工事は、保険申請を行い、保険金の支払いが確定してから進めるようにしましょう。
なお、被害の規模が大きく応急処置が必要な場合は、応急処置を行う前後の写真を撮影し、記録として残しておくと良いでしょう。
火災保険の申請には期限があり、法律上は被害発生から3年間とされています。ただし、保険会社によっては「被害発生後、原則60日以内に申請すること」と定めている場合もあるため、できるだけ早めに手続きを進めると、より安心です。
まとめ|火災保険を活用して外壁塗装を賢く修理しよう
本記事では、火災保険を使った外壁塗装について解説しました。
火災保険で外壁塗装の費用が補償されることもありますが、外壁の破損原因は台風・雹・地震・経年劣化などさまざまで、すべてが補償対象になるわけではありません。
悪徳業者のトラブルにも注意し、契約内容をよく確認したうえで、信頼できる業者に相談しましょう。
ドクターホームズは火災保険で外壁塗装に対応
火災保険を使った外壁塗装は、ぜひドクターホームズにお任せください。
ドクターホームズでは、火災保険を使った建物の修理・修繕工事を行なっています。さらに、原因調査や保険適用の可否の確認、火災保険の申請サポートも行っており、保険に関するご相談のみでも承ります。火災保険の申請に不安がある方は、お気軽にご相談ください。